積水化学 女子陸上競技部 - MiCATAの活用事例

MiCATAの活用事例

積水化学
女子陸上競技部

監督 野口さま インタビュー

野口 英盛さま
積水化学
女子陸上競技部 監督

中学時代に陸上長距離の競技キャリアをスタートし、順天堂大学スポーツ健康科学部に進学。全日本大学駅伝や箱根駅伝で活躍し、区間賞を獲得するなど、多くの輝かしい実績を誇る。卒業後は富士通陸上競技部に入部。競技引退後、積水化学女子陸上競技部監督を務める。

チームの中での役割・仕事内容は?指導者として心掛けていること・やりがいは?

社会に通用する良い人間を育てていくこと 積水化学で指導に関わってから、今年で12年目になります。現在は監督として、チームの練習計画の立案や現場での指導をメインに行いつつ、自身でスカウト活動も行ったり、会社内における陸上競技部の活動の認知度向上といった組織マネジメントの仕事にも関わっています。
入団してくる選手の中には、高校を卒業した10代の選手もいます。当然、選手として過ごす時間より、その後の人生の方が長いので、競技力向上の前に人間力向上をポリシーとして指導しています。陸上競技を通じて、社会に通用する良い人間を育てていくことを心掛けています。

陸上競技は、短距離種目はセンス・才能といった天性の要素が大きいと思いますが、長距離種目に関しては、取り組んできた努力と時間が、結果につながる要素が大きい種目です。その要素もあって、市民ランナーさんもどんどん多くなってきていると思うのですが、努力を積み重ねることで選手が自己記録を更新した時は、指導者としてのやりがいを感じる瞬間ですね。
また、選手の頑張りによって、自分がこれまで経験できなかったことを多く経験させてくれていると感じます。五輪にも連れて行ってもらえましたし、監督をしていたからこそ出会えた人も多くいます。
"小さな努力を積み重ねた先に得られる大きな達成感を選手にも感じさせてあげること"、そのためのプロセスが、監督としての一番のやりがいと感じています。

指導者になったきっかけは?

様々な人のご縁があってのことです 様々な人のご縁があってのことです中学から陸上競技を始め、社会人でも選手として競技に取り組んでいたのですが、故障も多く思ったような結果を残すことができずに引退しました。
その後は一年間程度社業に専念していたのですが、そのときに、今のチームに声をかけていただいて、指導者の道に進むことになりました。最初はコーチとして指導に携わり、監督代行を経て、その後正式に監督になり現在に至ります。
選手だった時は、指導者になりたいというビジョンはあまりもっていなかったのですが、これまで出会った様々な人のご縁があって、指導者を続けることができています。

気象情報は、以前から気にされていましたか?

ロードレースは、風が大きく影響します 気象状況は、我々がどれだけコントロールしようとしても、絶対にコントロールできないものです。しかし、気象情報を事前に確認することで自分たちの準備は変えることができます。天気を前もって確認しておけば、持っていくものの準備や、ウォームアップの内容・時間を調整することができます。
そういった意味で、天気というのは確認が欠かせないものです。特に駅伝のようなロードレースは、風がレースに大きく影響してきます。体重の軽い女性ランナーは向かい風が強く吹いている状況だと影響を受けやすいので気にしていましたが、通常の天気予報のサービスではコースに対して風がどの向きで、どれくらいの強さで吹くのか分からなかったので、当日走っていく中で対応していくしかない要素でした。

MiCATAの導入後、どんなことが変わりましたか?一番のエピソードは?

MiCATAの良い点は、大きく3つあります。 1点目は、チームの活動予定(時間・場所)にカスタマイズされた天気予報が一目で確認できる点です。実際に活動が行われる中では、チームが二つに分かれ、一方は北海道で試合に出場、もう一方はホームグラウンドに残って練習というケースもあります。そういった際にも、MiCATAで予定を登録しておけば、即座に両方の天気を確認ができることがとても気に入っています。監督としては、どちらに帯同していたとしても、両方の状況を確認しておく責任があるので、とても助かっている部分です。

2点目は、チームのスタッフとシェアできる点です。現在、私を含めて4名でMiCATAの情報を確認しています。そうすることで、統一された基準でチームの活動計画を立てることができるようになりました。

試合当日に風の状況を確認できる

3点目は、試合当日に風の状況を確認できる点です。駅伝のコースをMiCATAに登録して、自分達が知りたいポイントの風の情報を確認できるようになったことで、事前に、コースに対してどれくらいの風が吹くのかをイメージできるようになりました。我々スタッフも、それによって事前に準備を変えたり、選手に声をかけることができます。
選手は事前に「風が強い」ということを知っておけば、心の準備をしてレースに臨むことができます。天気を味方につけることで準備力を向上する、ということがMiCATAのコンセプトと伺っていますが、まさにその通りだと使用していて感じています。

今後のチームの目標を教えてください。

「良い走り」だけでなく「良い振る舞い」を見せる 近年、若手選手の台頭や、有望な選手の加入により、戦力的にも少しずつ充実してきていると感じています。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、多くの方々が様々な不安を抱えて日々を過ごしている中で、そのような方々に、少しでも勇気と元気を届けられるような走りを駅伝や国際舞台でお見せしたいと思っています。

これまで簡単にできていたことができなくなっている今、「スポーツの力」というものが世の中にとってとても重要になってきていると感じています。ジュニア、中学生、高校生のような未来を背負うアスリートをはじめ、様々なカテゴリーで大会が中止になっている中で、我々は幸いにも戦う舞台を用意してもらっている。そこで良い走りをお見せすることができれば、選手の地元の方々や、応援してくださっている会社の皆様、そして陸上を初めて見てくださった人々にも、勇気と活力を与えることができると思っています。
もちろん、「良い走り」だけでなく「良い振る舞い」を見せなければなりません。人間力の向上を第一に、競技力を高めていきたいと思いますので、ぜひ、応援いただければ幸いです。

天気は味方にする
言い訳にしない

運営会社

株式会社ウェザーニューズ
株式会社ウェザーニューズ
スポーツ気象チーム

ウェザーニューズは2015年から、天気を味方につけ、スポーツの戦術/戦略に気象情報を活用する「スポーツ気象」に取り組んできました。

選手・チーム支援実績

2015年にラグビー日本代表チームをサポートしたことからはじまり、トライアスロン、セーリング、ホッケー、野球、サッカー、マラソン、ゴルフ、自転車、テニスなどサポートする競技、チームが広がっています。

大会運営支援実績

1983年に野球場からはじまり、プロ野球、Jリーグ、トップリーグ、熱気球、エアレース、ヨットレースなど様々な大会の運営をサポートしています。

スポーツ気象Labo

ウェザーニューズが、代表チームやプロチームと取り組んできた「最良の準備をするための気象情報の活用」「試合に勝つための気象情報の活用」や、熱中症の発生リスクを軽減させる暑熱対策の秘訣など、スポーツをする方にとって役立つ情報を公開しています。

MiCATA 大会運営支援版

ウェザーニューズは、これまで多数の国内/国際的スポーツ大会において、大会が安全に運営できるよう気象の側面からサポートを行ってきました。そのノウハウを最大限に利用することができるスポーツの大会運営に特化した気象情報サービスです。

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