Jリーグ 鹿島アントラーズ - MiCATAの活用事例

MiCATAの活用事例

Jリーグ
鹿島アントラーズ

スクールチーフ 増茂さま・青野さま インタビュー

増茂 慎介さま
鹿島アントラーズ
スクールチーフ

学生時代にブラジルに渡り、現地でサッカー選手として経験を積む。帰国後に指導者としてのキャリアをスタートし、中学・大学、ユースやジュニアレベルなど様々なカテゴリーでのコーチング経験を持つ。2011年に鹿島アントラーズにコーチとして入団し、ユースのコーチを務めた後、2016年からスクール部門の担当に就任。現在はスクールの統括として、次世代のサッカー選手の育成に力を注いでいる。

青野 友輝さま
鹿島アントラーズ
鹿島地区スクールチーフ

中学時代から鹿島アントラーズアカデミーでプレーし、日本大学に進学。体育会サッカー部で4年間プレー後に、スタッフとして鹿島アントラーズスクールに入団。現在は鹿島エリアのスクールチーフとして、現場での子供たちの指導に携っている。

チームの中での役割・仕事内容は?指導者として心掛けていること・やりがいは?

県内外3つの拠点で17スクールを運営青野現在は鹿島地区のチーフコーチとして、主に子供たちに対してサッカーの指導を行っています。午前中は幼稚園に訪問してサッカー教室を行い、午後は小学生のクラスを学年別にそれぞれ指導しています。
2015年にコーチとして入団してから、特に「選手と共に動いて、見本を見せてあげること」を意識しています。自分の経験を、一緒にプレーすることで少しでも落とし込んであげられるように心掛けています。

増茂鹿島アントラーズが保有するスクール運営の全体統括を担当しています。アカデミーチームの総務も兼ねているので、事務作業やミーティングの準備、外部との打ち合わせなど、裏方の仕事が多いですね。
鹿島アントラーズは経営ビジョンの中で、『地域を基盤とした育成型クラブ』を掲げており、県内外3つの拠点で17スクールという規模のスクールを運営しています。サッカースクールの目的は、大きく「普及(競技人口を増やすこと)」と「強化(アントラーズが勝つための人材を育てること)」の二点です。
多くのサッカースクールは普及のクラスと強化のクラスを分けて運営しますが、これに対して鹿島アントラーズスクールは、その二つを分けずに一体となって活動していることが最大の特徴です。
子供たちの中には、プロサッカー選手を夢見て入ってくる子もいれば、習い事のひとつとしてサッカーを始める子もいます。一人ひとりに寄り添って「サッカーを好きになる」、「上達して上のレベルでも活躍できるサッカー選手になる」ためのサポートを心掛けています。個人的にも、スクールで指導していた子供が、ジュニア、ジュニアユース、ユース、そしてトップチームで活躍している姿を見ると、嬉しくなりますね。

指導者になったきっかけは?

鹿島アントラーズとのご縁増茂学生時代に、ジーコサッカーキャンプというブラジルでのサッカープログラムに参加したことがきっかけで、高校卒業後に2年間ブラジルに留学し、サッカー選手として本場のサッカーを経験してきました。キャンプでお世話になった方が現職の上司ですので、今思えばその頃からアントラーズにご縁があったのかもしれません。
帰国後も数年間選手としてプレーした後に、サッカーを仕事にしたいと思い、指導者としてのキャリアをスタートしました。最初は埼玉県の中学サッカー、次に大学サッカーにコーチとして関わり、その後はJリーグのクラブで通訳兼マネージャーとして働き、2011年に鹿島アントラーズに入団しました。アントラーズでは、最初にユースのコーチとして指導に携った後、現在のスクール担当になりました。

青野実は私自身、鹿島アントラーズアカデミー出身なんです。中学からアカデミーの選手としてこのクラブでプレーし、大学進学後も体育会サッカー部で選手を続けていました。卒業が迫り、就職を真剣に考えたときに、今までの人生で一番努力を重ねてきたサッカーを仕事にしたいと純粋に思いました。サッカーという競技と、自分を選手として育ててくれた方々や、地元に恩返しできる仕事は何かと考えた結果、自分のルーツである鹿島アントラーズスクールで働きたいと感じ、現在に至ります。

気象情報は、以前から気にされていましたか?

気象情報を活用することは、これからもっと重要になってくる鹿島アントラーズ 増茂 慎介増茂サッカースクールの運営において気象情報は非常に重要な情報です。それは、スクールの運営判断の際に根拠として必要な情報だからです。子供たちの安全を守ることがスクール活動の大前提であるため、どの情報を根拠に判断をしたのか、ということは非常に重要と考えています。
具体例で言うと、我々の通常スクールは、雨の場合は基本的には練習を中止にします。雨によって子供たちが体調不良になってしまったり、予期せぬ怪我のリスクを避けるためです。特にこのコロナ禍においては、子供たちの健康管理は今までの基準とは比べられないくらい、重要視しなければならないことと感じています。
子供たちをコロナウィルス感染症の危険から守らなければならないこと、そして、子供たちと一緒に生活するご家族や、共に学ぶ友達を守ること、そういった点で、我々の活動が社会に果たさなければならない責任として、練習の開催可否判断に気象情報を活用するということは、これからもっと重要になってくると感じています。
また、これまではそれぞれのスクールの担当コーチが自分の好きな天気予報サイトを確認していたため、スクールの運営判断を行う情報が異なっており、基準が明確になっていませんでした。
加えて、我々のクラブはスクール活動だけでなく、サッカー大会の運営も行っています。『NIKE ANTLERS CUP』のように全国の強豪が参加する大会から、地域の親子サッカーまで、多くの大会を主催していますが、もちろん大会の運営にも気象情報は欠かせません。安全で円滑な大会運営を行うために、常に気象情報を確認しています。

MiCATAの導入後、どんなことが変わりましたか?一番のエピソードは?

天気に関する基準をMiCATAに一元化増茂一番は、スクール全体の運営について、天気に関する基準ができたことです。これまでコーチがそれぞれ違うサイトで確認していた天気予報を、今ではMiCATAに一元化しています。MiCATAは1アカウントで管理者を複数人にできるため、現在は17スクールの担当コーチ約40名程で、MiCATAの情報を共有・確認し、運営の判断の基軸としています。

「グラウンドに対しての風の向き・風の強さ」が確認 青野また、72時間前から「グラウンドに対しての風の向き・風の強さ」が確認できることも魅力の一つと感じます。風が強い日は、練習の際にゴールが倒れると子供が危ないので、予めゴールを倒しておくなど、安全性を高める工夫をしています。コーンも倒れてしまうので、予め倒して行えるメニューを準備しておくなど、練習メニューの工夫にも活用できます。
天気のブレも、お気に入りの機能の一つです。本命の天気予報だけでなく、少しずれる場合のパターンも確認できるため、他の天気予報のサイトよりも安心感が違います。

増茂まだ使えていないですが、夏場に利用できる「暑熱対策コンテンツ」も、使用することが楽しみな機能の一つです。ここ数年、夏場の暑さ指数(WBGT)は連日「運動禁止」のレベルだと思いますが、運営側としては、スケジュール消化とのジレンマがあります。暑さは変えられないため、変えられるのは自分の準備です。熱中症を減らすための準備に、しっかり活用していきたいと思っています。

今後のチームの目標を教えてください。

子供と一緒に動くこと、楽しむこと、そして寄り添うこと鹿島アントラーズ 青野 友輝青野どんな子でも、サッカーが好きになる環境をつくりたいと思い、今の仕事に取り組んでいます。
サッカースクールに通ってくる子の中には、「将来サッカー選手になりたい!」と思っている子はもちろん、そこまでサッカーが好きじゃない子もいますし、スクールに来ることを嫌がる子もいます。
このように様々な子供たちがいますが、自分が子供と一緒に動くこと、楽しむこと、そして寄り添うことで、彼らにもサッカーの魅力・アントラーズの魅力を伝えていきたいです。

増茂世界中が、コロナウィルス感染症拡大による打撃を受けた中で、もちろん我々も同様にダメージを受けた部分があります。ただ、そのような中でも、これまで手が回らなかったようなことに関して、オンラインミーティングで打ち合わせをすることができました。入会申し込みのフローや、運営における仕組み作りなど、より良い組織になるための改善を、時間をかけて行うことができたと感じています。
これまでの活動の枠に囚われない形にして、新たな価値を提供できる組織になっていきたいと思っています。

天気は味方にする
言い訳にしない

運営会社

株式会社ウェザーニューズ
株式会社ウェザーニューズ
スポーツ気象チーム

ウェザーニューズは2015年から、天気を味方につけ、スポーツの戦術/戦略に気象情報を活用する「スポーツ気象」に取り組んできました。

選手・チーム支援実績

2015年にラグビー日本代表チームをサポートしたことからはじまり、トライアスロン、セーリング、ホッケー、野球、サッカー、マラソン、ゴルフ、自転車、テニスなどサポートする競技、チームが広がっています。

大会運営支援実績

1983年に野球場からはじまり、プロ野球、Jリーグ、トップリーグ、熱気球、エアレース、ヨットレースなど様々な大会の運営をサポートしています。

スポーツ気象Labo

ウェザーニューズが、代表チームやプロチームと取り組んできた「最良の準備をするための気象情報の活用」「試合に勝つための気象情報の活用」や、熱中症の発生リスクを軽減させる暑熱対策の秘訣など、スポーツをする方にとって役立つ情報を公開しています。

MiCATA 大会運営支援版

ウェザーニューズは、これまで多数の国内/国際的スポーツ大会において、大会が安全に運営できるよう気象の側面からサポートを行ってきました。そのノウハウを最大限に利用することができるスポーツの大会運営に特化した気象情報サービスです。

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